生きるということ(5)

私たちは、だれに願いを伝えてこの世に生まれてきたのでしょうか。

それは、神様です。

正確に言うと、神様のような存在です。

 

こう書くと、「神様って何?」という疑問が出てくるのですが、

それはわかりません。

ただ、私たちは命をいただく前に、

現世とは違う場所で、いのちの根源とでも呼ぶべき存在と

コミュニケーションをとっていることは間違いありません。

日本語でその存在を表す一般的な言葉がないため、

ここでは神様と言っておきます。

 

この神様は、たくさんいます。

ちなみに、私たちがコミュニケーションをとった神様と、

この世界を作ったエネルギー(造物主)は違います。

造物主に明確な意思はありませんが、

神様は意思をもって私たちの願いを聞き、

その願いを聞き届けて私たちに命をくれたのです。

ですから、私たちが今生きているのは、

神様が生かしてくれているからなのです。

 

この神様が、

たとえば神社などで祀られている神様と同じ存在なのかということは

よくわかりませんが、近い存在なのだと思います。

地域の氏神様のような存在が、この世界を見守り、

そして私たちをこの世に生まれさせてくれるのです。

 

神様は、私たちをよく観察しています。

そして、いろいろな人間がいろいろな状況で

どう振る舞いどう生きるかということを実験しています。

私たち人間は、一人ひとり区別のつく異なる存在です。

これは、神様が一人ひとり違う条件で命をスタートさせているからです。

そして、その違う条件でスタートした命に、

それぞれ違う条件を与えて、どのように生きるかを見ているのです。

 

神様は私たちをよく見ていて、愛着をもっています。

しかし、それは私たちが苦しまずに、

つまり自分の思い通りに生きられることとは関係ありません。

むしろ、この命にこんな条件を与えたらどう生きるだろう、

こんな困難に直面させても幸せを感じることができるだろうか、

という風にみているため、

この命の現実を大事にしたい私たちからすると、

見守られているように思えないことがほとんどです。

ですがそれこそが、つまり

私たちの人生が思い通りにならないことこそが、

神様が私たちを見ている証拠なのです。

 

次の項では、

神様はなぜ私たち人間を今あるように生かしているのか

ということについてお伝えします。

私たちを生かしているもの

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