受け答えをする前に

~らくに生きる~

​3.かなわない夢があるのは

 夢を持つことの大切さが強調される時代になっている気がします。成功した人は、夢をもってそれに向かって努力したのでしょう。しかし、それ以上に多くの人が夢に向かって努力して、かなわなかった事実をきちんと見ることも必要です。

 夢がかなわないのは、夢の設定の仕方が間違っているからです。相対的な理想の姿を夢に設定すると、かなわないことがあります。相対的な理想とは、社会のなかでの役割のこと。つまり職業です。職業は、バランスをとって人員が配置されることで社会を成り立たせています。みんながみんなプロ野球選手になったら、お金を払って見に行く人がいなくなって、職業として成立しなくなります。そうならないために、ざっくり言ってその年の日本で野球がうまい百人の中に入っていないと、プロ野球選手にはなれないようになっています。これは例えば、野球にかかわる仕事がしたいというようなもう少し広い夢を設定したとしても同じです。では、相対的ではない理想の姿を設定するとはどういうことでしょうか。相対的ではないのですから、絶対的ということです。絶対的な夢とは、野球を例に出せば、野球を楽しんで生活する、というようなものです。野球が好きで楽しむかどうかは、自分で決めることです。上から何番目に入らなければいけないことではありません。このような夢の設定の良いところは、すぐにかなうし、ずっとかなうということです。夢がかなうと幸せを感じられることが多いので、絶対的な夢を設定すると、すぐに、ずっと幸せを感じることができます。

© 2017 taido takamine