きょうこうの使い方

きょうこうは詰将棋のようなもの

カウンセラーとして誰かを支えられるようになりたい、身近な人に寄り添えるようになりたい。

そうなるためには、そう思う意志のほかに、そのための技術を磨く必要があります。

 

一般的にカウンセラーとしての力をつけるためには、実際に面談(カウンセリング)をすること、自分や他のカウンセラーの面談の記録を振り返り検討すること、あるケースについていろいろな視点から検討すること、技術や人間についての知識を深めること、などの方法があります。

 

わかりやすく説明するために将棋で例えるならば、実際に面談することは対局練習、記録の振り返り検討は棋譜並べ、ケース検討は詰将棋、知識を深めることは本などを読んで勉強することと言えます。自由自在塾の「きょうこう」は、詰将棋のようなものです。じっくりと自分の頭で考え、自分の言葉で表現してみることで、力をつけることを目的としています。ただ詰将棋と違うのは、絶対的な正解がないということです。

 

誰かに頼られる存在になりたいと思っているあなたのところに、あるとき誰かからメールが届く。そのメールに、どう返事をするか、自分の頭で考える。これが「きょうこう」です。

 

なんとなく言葉を考えて終わりにしてしまうのでは、それほど力はつきません。実際に文字にしてみることで、あなたのきく力はどんどん高まります。「きょうこう」によって、誰かを支える自信をつけてもらえれば嬉しいです。

「きょうこう」の使い方

実際は使いたいように使ってもらえばいいのですが、ここでは例として自由自在塾がおすすめする3ステップを紹介します。

(1)相談者の訴えを理解する

(2)寄り添う言葉を考える

(3)自分の言葉を振り返る

以下では各ステップでやることをお伝えしていきます。

 

ひとつの「きょうこう」は、三つの部分に分かれています。

①相談者からのメール、②解説、③回答例、です。

 

(1)相談者の訴えを理解する

まずは、「①相談者からのメール」を読みます。この部分は、文字の背景が青くなっています。設定としては、あなたがカウンセラーとして活動していることを知ったあなたの友人が、悩みを持っている知り合いにあなたを紹介し、その悩んでいる方からあなた宛てにメールが届いた、というものです。もちろん、あなたはカウンセラーとして活動しているのですから、一度私のところに話をしに来てみるのはいかがですか、と返事をするのが最適ですが、「きょうこう」ではトレーニングとして、メールの返事で相手に寄り添うことを考えてみてください。

(2)寄り添う言葉を考える

内容が理解できたら、返信を考えます。メールでは、言葉だけで気持ちを伝えなければいけません。もしかしたら、こちらの思いとは違う言葉の受け取り方をされるかもしれません。ですから、実際に会って面談するときよりも、一つ一つの言葉選びに慎重になる必要があります。この言葉選びの過程が、あなたのカウンセラーとしての力を高めます。頭の中で考えるだけでなく、紙に書いたりスマホで入力したりして、目に見える形で言葉を選ぶことがより効果的です。

(3)自分の言葉を振り返る

返信を考えたら、「きょうこう」の「②解説」と「③回答例」を読みます。寄り添うための方法はカウンセラーによって違いますから、ここに書かれていることは、自由自在塾としてはこのように考える、という程度のものです。回答例のとおりに言わなければならない、というものではありません。寄り添うための絶対の正解はありませんが、正解ではない言葉の使い方はあります。重要なのは、避けた方がいいと解説の中で言われている表現やアプローチを、自分がしていないかを見てみることです。何気ない言葉でも、状況によって使うべきではない言葉であることがあります。冷静に振り返るためにも、(2)で目に見える形で言葉を残しておくことが大切になります。

 

以上の3ステップが、自由自在塾としておすすめする「きょうこう」の使い方です。

誰かに寄り添えるあなたになるために、「きょうこう」を使ってみてはいかがですか。

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