受け答えをする前に

~傾聴について~

傾聴はここぞの場面で

 傾聴を学ぶというと、いつもそんなに気を張って人と接すると疲れるんじゃないかと考える人がいるようです。いつも傾聴を心がけて人と接するというのは素晴らしいことですが、確かに疲れます。私はそんなくたびれること、したくありません。

 生きていると、傾聴することが必要な場面がたびたび訪れます。そのときにしっかり傾聴すればいいのです。普段はちょっと聞き上手くらいの接し方でいいのです。

 傾聴が必要な場面は、そう頻繁に訪れるものではありません。ただし、ひとたびその場面が訪れたら、満点の行動をとる必要があります。あなたにできる最高の行動ではなく、客観的に見て最高の行動をとらなければなりません。そうしないと、人生があなたの手の中から逃げて行ってしまいます(それをも楽しめるようになれば人生の達人と言えますが)。

 ここぞの時に満点の行動をとれるように、何が満点なのかを知り、普段から練習しておく必要があります。本番で100%の実力を発揮して、なおかつあなたの100%を客観的に見て満点になるレベルにまで高めておく必要があります。

 いざとなったときに慌てないために、あらかじめ学んでおくことが大切なのです。

 

※参考:河合隼雄『こころの処方箋』

© 2017 taido takamine