世界から与えられる役(5)
大堂庵は、あなたがご自身のたましいを磨くお手伝いをさせていただきます。
世界から与えられる役には、いろいろなものがあります。
その一つに、いじめられるという役があります。
当然のことですが、いじめられる役があるということは、いじめる役があります。
ここでは、いじめられる役に注目してお伝えしますが、
どちらの役も世界から与えられるものであるということを覚えておくといいでしょう。
さて、いじめられる役というのは、つらくみじめな役です。
たまに、いじめられる側にも原因や理由があるということが言われますが、
世界から与えられる役には原因も理由もありません。
ただ、その役があるというだけです。
いじめられる役を与えられて苦しい思いをしている人は、
どうして自分がこんな苦しい思いをしなければならないのかと
考えているかもしれません。
しかし、自分にその役が与えられた理由を探しても仕方ありません。
なぜなら、世界は何か理由があって、その人にその役を与えたからではないからです。
役を与えられたら、できることは、その役を引き受けること。
役を引き受けたうえで、どのように演じるかを自分で決めることだけです。
いじめられる人に落ち度があるわけではないし、
いじめる人が悪意を持っているわけではありません。
もちろん、表面的にはいじめる側に悪意があるように見える場合もあります。
けれど、その悪意も、世界から与えられたもの、ただそれだけのものなのです。
いじめられるという役を与えられたときに、
歯を食いしばっていじめに耐えるか、
誰かと協力していじめに立ち向かうか、
信頼できる誰かに相談していじめから逃げるか。
どの選択をするか、決めるのは自分です。
決めるためにも、自分に役が与えられたことを自覚しなければいけません。
世界から与えられる役には、他にもいろいろなものがあります。
他にどんなものがあるかについて、次のページでお伝えします。